【危険な技(禁止技)の制限について】
●小学生の部 禁止技
・頭下方にての高速回転(スグリ)
・伸身シュート
・伸身前方2/1捻り後方回転キャッチ(タテヨコキャッチ)
・勢いのついた足首ドロップ(バンジー)
・伸身閉脚シュートシングル、ダブル
※開脚シュートシングルに限りOK
以上、若年齢の頭部と脊椎にかかる負担を考慮し禁止技とします。
◯以下見解と考察
成長期の子どもの大会により、技の難易度について、ルールを設けさせていただきました。
小児脳神経外科医師によるご見解をいただき、 エアリアルは美しいばかりでなく、
危険の伴うパフォーマンスということから、コンペティション開催を機に、
Japan 舞 Circus からの見解をお伝えさせて頂きます。
ご確認いただき、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
代 表 若井田 久美子
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エアリアルに携わって 20 年。 当初は両手の指で数えられるくらいのメンバーがエアリアルをやっていた、2005 年 愛・地球博がスタート した4月の頃です。 そこから16年...。今や幼児から60歳過ぎの高齢者までエアリアルに触れる時代に なり、全く運動経験の無かった人がプロを目指して頑張れる時代になりました。
キッズエアリアルに携わるようになって 10 年の間、特にこの 2、3 年幼児期、年少期の身体の成長期にての エアリアルの関わり方をしっかり見直す必要があると思うようになりました。
体操で培ってきた身体強化、トレーニング、コンディショニングをベースに指導しながら、全く身体の準備が 出来ていない人への指導には、かなり勉強が必要だと強く思い、17 年から色々なセミナーに参加し、解剖学 は勿論の事、運動と感覚の統合セミナーにては脳に関してもしっかりと学んでまいりました。
そこで、幼児期、年少期においても、しっかり土台を作り、怪我をしない身体作りを「エアリアル」を通して学 んで欲しいと考え、東京慈恵会医科大学の小児脳神経外科の先生にお話しを伺いました。
Q,) 頭を下にする高速スピンは参考にできるスポーツもなく、エビデンスもない中で脳への影響、 特に年少期の子供にはどのような影響があるのか?
A,) 幼少期、年少期の脳血流の多い時期の頭部下方回転にて、脳震盪、脳腫脹が挙げられるので注意が必要。
Q,) 骨の成長期段階でのドロップが及ぼす身体への影響について
A,) 小児期の背骨(腰椎)に負荷のかかる落ち技に関しては椎骨の損傷による髄液の漏出の危険もあり得るので要注意。
とのご見解をいただきました。 そこで、今回のコンペティションに開催にあたり、いくつかの禁止事項を掲載させていただきました。
エアリアルが成長過程における子供達への身体に及ぼす影響を真摯に考え、配慮し、指導に携わる素 晴らしい指導者の皆様で子供達の未来を、エアリアル界を安心安全な場所にしていけましたらと考え ています。 子供達がエアリアルを通して、強く、逞しく、美しく成長を遂げていくことを願います。